ハムエッグな日

まあいい一日だった、という記録

老犬とともに過ごす日々


保護犬を預かって16年

ウチの犬は16才。目は白内障でほとんど見えず、立つのも支えられてやっとだ。

去年5月に「前庭障害」で倒れ、薬は一時的に効いたが、嘔吐がひどくてやめた。

散歩も行けなくなって、夏は越せないかなと思ったが、早1年半が過ぎた。

排泄は場所を選ばずで、リビングは一面ペットシート。まだまだ食欲はあるのだ。

ドックフードは下痢してしまうので試行錯誤の末、手作りご飯にいきついた。

玄米を鶏のムネ肉と炊いておかゆ状にした特製の介護食。ほか何もなし。

これにしてから下痢が止まり、皮膚病ですっかり抜け落ちた毛が復活!便の臭いも大幅に改善。これ売り出そうかと思うほど・・・。

もともと段ボールに入れられて河川敷に捨てられていた3頭のうちの1頭で、ボーダーコリーの雑種と思われる。生後2週間ぐらいで、この子だけ生き残ったと保護した人から聞いた。

若いころ(犬も私も)は、車で長野県の川まで行って泳いだりして沢山遊んだ。いつまでも走り続けられるタフな犬だった。でもひどく臆病ではある。

最近は、朝4時ごろ起きて徘徊と遠吠えを始める。排泄の処理をして、蒸しタオルで体を拭いて、体を支えてご飯を食べさて・・・。朝からぐったり。犬も私も。

でも、満足して寝ている顔を見ると、年寄りどうし頑張ろうな、と日々絆が深まる。

ときどき「お前まだ食うんかい」と思わなくもないが・・・。

人間はもちろん、生き物には必ず寿命がある。

そのときはさぞや悲しいだろうが、ともに今を淡々と生きていくとしよう。

さて、ことしの冬は越えられるかな。

 

 

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生後3か月ごろ