函館のイルミネーションと冬花火
五稜郭とベイエリアの夜景
函館の知人が写真を送ってくれた。
きょうの最低気温は零度、最高気温は4度とか。本格的な冬到来。
40年近く前、函館ドック近くのアパートに2年ほど住んでいた。函館の冬は、雪はさほど降らないが風が吹くと厳しい。
初めて迎えた冬、吹雪の中を歩いていて目が開けられず息ができなかったことを覚えている。
北海道の人は、家の中ではストーブをがんがん焚いてTシャツ一枚でビールを飲んだりアイスを食べたりする。聞いてはいたが本当だった。
ビール瓶は外に置くと寒さで破裂してしまうので冷蔵庫に入れるとか、雪道に出来たわだちの抜け方とか、北国の生活の知恵をたくさん教えてもらった。
当時、まだ青函連絡船が運航していて、夜中の零時になると青森行きの最終便が汽笛を長々と鳴らし、なんとも寂しい気持ちになった。
ことしはコロナで名物の朝市もすっかり人出が減ったそうだ。ネットで注文を受けているお店も多いので、鮭を頼んでみようかと思う。なんとか負けずに乗り越えてほしい。
かつての金森倉庫群もすっかりおしゃれなベイエリアになった。カリフォルニアベイビーという店でよく大盛りプレート(ソーセージの盛り合わせなどが乗ったやつ)を食べたが、お店は今も健在なのだろうか。
函館(北海道全域なのかは知らない)の方言で一番好きなのは「あずましい」。これはぴったり変換できる標準語がない奥深いことばだ。
広々とした湯舟で手足を伸ばしたときに出たりするが、単純な「気持ちいい」とも違い、いろいろなシチュエーションで気分を表現できる。
来年コロナが収まったらゆっくり訪ねてみたい。函館はやっぱり冬が似合う。