真っ赤なカラスウリと缶けり
東京の郊外で見つけた秋
暑さが去ってから、東京は20日近くも雨が続いた。
年々、春と秋が短くなっている気がする。
東京・多摩地区の畑のそばで見つけたカラスウリ。
キウイよりひと回り大きく、小さいマンゴーのような形。
ネットを見ると、とくにカラスが好んで食べるというわけでもなく、果肉は美味しくないらしい。
花が咲くのは夜だけというのは初めて知った。
なぜか、缶けりに夢中になっていた子どものころを思い出した。
昔はあちこちに雑木林があった。
木の陰に隠れた子の頭上にカラスウリがたくさん生っていた光景が記憶に残っている。
気づいたらすっかり暗くなり、「そろそろやめようか」の相談もなく、いつも「じゃねバイバイ」と、なんとも唐突な解散となった。あれは不思議だった。
今の子どもたちに例えれば、ゲームの途中でいきなりシャットダウンするようなものだろう。
予報では、ことしは冬らしい冬だという。
齢とともに夏の暑さは体にこたえるが、冬は冬らしくあってほしい。
明日は秋晴れになりそうだ。